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子どもの行動を理解する①

執筆者の写真: dtfiroha
dtfiroha
11 分前
読了時間: 5分

「何度言っても伝わらない…」子どもの背景を考えてみましょう。


「何度伝えても、同じことを繰り返してしまう」


「さっき説明したのに、もう忘れてしまったのかな?」


子どもと関わる中で、そんなふうに感じることはありませんか?


何度も同じことを伝えていると、つい強い口調になってしまったり、「どうして分かってくれないんだろう」と悩んだりすることもあるかもしれません。


しかし、子どもが言われたことをすぐに行動に移せない理由は、単に話を聞いていないからとは限りません。


今回は、子どもが言葉を理解して行動するまでの過程と、日常の中で取り入れられる支援方法についてご紹介します。


◆「聞いていない」のではなく、伝わりにくいのかも?


大人にとっては簡単な説明でも、子どもにとっては理解したり、覚えておいたりすることが難しい場合があります。


・一度にたくさんのことを言われると、何から始めればよいか分からない

・言葉の意味は分かっていても、具体的に何をすればよいか分からない

・別のことに意識が向いていて、話の内容を受け取りにくい

・次に何をするのか、見通しを持つことが難しい

・分かっていても、気持ちや身体の切り替えに時間がかかる

など、さまざまな理由が考えられます。


例えば、「片付けてから手を洗って、おやつの準備をしてね」と伝えたとき、

大人にとってはひと続きの指示でも、子どもにとっては複数の行動を覚えながら進める必要があります。

そのため、最初の片付けで止まってしまったり、次に何をするのか分からなくなったりすることがあります。


大切なのは、すぐに「聞いていない」「やる気がない」と決めつけないこと。


「どう伝えたら、この子にとって分かりやすいかな?」


という視点を持つことが、支援の第一歩になります。


◆どんな支援ができる?


① 伝えることを一つずつにする


一度にたくさんのことを伝えるのではなく、まずは今やることを一つに絞ってみます。


例えば、


「片付けて、手を洗って、おやつの準備をしてね」


ではなく、


「まずは、おもちゃを箱に入れよう」


と伝えます。


できたことを確認してから、次の行動を伝えるようにします。


一つずつ伝えることで、何をすればよいのかが分かりやすくなり、行動に移しやすくなることがあります。


② 具体的な言葉で伝える


「ちゃんとしてね」

「きれいにしてね」

「早く準備してね」


こうした言葉は、大人には伝わりやすくても、子どもによっては何をすればよいのか分かりにくいことがあります。


そんなときは、行動がイメージできる言葉に変えてみます


「ちゃんとしてね」

→「椅子に座ろう」


「きれいにしてね」

→「使ったブロックを箱に入れよう」


「早く準備してね」

→「連絡帳をカバンに入れよう」


というように、具体的に伝えます。


何をすればよいのかが分かる言葉にすることで、子どもも行動に移しやすくなります。


③ 言葉だけでなく、目で見て分かるようにする


言葉で説明するだけでは分かりにくい場合には、写真やイラスト、実物などを使う方法もあります。


例えば、片付ける場所に写真を貼る、やることを順番に並べる、見本を見せるなどです。


確認できるものがあると、言葉を何度も聞かなくても、次の行動を確認しやすくなります。


言葉が分かりやすい場合もあれば、絵や写真の方が理解しやすい場合もあります。


その子に合った伝え方を探していくことが大切です。


④ 行動に移るまでの時間を大切にする


声をかけたあと、すぐに行動が始まらないと、もう一度説明したくなることがあります。


しかし、子どもによっては、言葉を理解してから行動に移るまでに時間が必要な場合があります。


声をかけたあとは少し待ち、子どもの様子を確認してみましょう。


すぐに反応がないからといって、何度も言葉を重ねると、かえって情報が多くなってしまうこともあります。


まずは伝えた内容を受け取る時間をつくり、必要に応じて短い言葉で補足することが大切です。


◆それでも難しいときは?


伝え方を工夫しても、すぐに行動できないことはあります。


そんなときは、子どもの様子を観察してみましょう。


・何をするのか分からず、止まっているのかな?

・ほかのことが気になっているのかな?

・今の活動を終わることが難しいのかな?

・疲れや不安があるのかな?


行動が難しくなる場面や、状況を知ることで、必要な支援が見えてくることがあります。


・活動の切り替えが難しい場合には、事前に終わりを伝える。


・何をすればよいか分からない場合には、見本を見せる。


・疲れている様子がある場合には、休憩を取り入れる。


同じ「行動できない」という姿でも、必要な支援は一人ひとり違います。


また、周囲の大人同士で気づいたことを共有し、伝え方や対応をそろえていくことも大切です。


◆大切なのは、伝え続けることより伝わる方法を探すこと


何度も同じことを伝えていると、大人も子どもも疲れてしまうことがあります。


言葉を増やすことだけではなく、伝え方そのものを見直してみるのも一つの方法です。


「短く伝える。具体的に伝える。目で見て分かるようにする。行動に移るまで待つ。」


こうした小さな工夫によって、子どもが自分で行動しやすくなることがあります。


◆まとめ


子どもが言われたことをすぐに行動に移せないとき、その背景にはさまざまな理由が考えられます。


大切なのは、「どうしてできないの?」と考えるだけではなく、


「どうしたら分かりやすくなるんだろう?」


と視点を変えてみること。


子どもの様子をよく観察し、一人ひとりに合った伝え方を探していくこと


それが安心して行動できる環境づくりにつながります。


日々の関わりの中で、子どもに伝わる方法を一緒に見つけていきましょう。


放課後等デイサービス いろは・ハチドリ・リズム


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