愛着障害ってなに?①


「困っているのに助けを求められない?」反応性アタッチメント障害について
子どもが困っている様子なのに、大人に助けを求めようとしない。
声をかけても反応が少なかったり、甘えたり頼ったりすることが難しそうに見えたりする。
そんな姿を見たことはありませんか?
子どもによっては、人に頼ることや、安心して気持ちを表現することが難しい場合があります。
その背景を理解するうえで知っておきたいのが、「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」です。
今回は、反応性アタッチメント障害の特徴と、子どもへの関わり方についてご紹介します。
◆反応性アタッチメント障害とは?
反応性アタッチメント障害は、近くにいる大人に対して感情的に引きこもったような反応が続くことを特徴とする障害です。
例えば、つらいときや不安なときにも近くの大人に慰めを求めることが少なかったり、慰められても安心する反応が乏しかったりします。
背景には、必要なときに十分な慰めや愛情を受けられなかった経験、安定した関係を築く機会が限られていたことが関係する場合があります。
ただし、人に頼らない、感情表現が少ないといった特徴があるだけで、この障害だと判断することはできません。
発達の特性や気質、さまざまな経験も関係するため、専門的な評価が必要です。
◆子どもの行動をどう理解する?
例えば、子どもが困っていても「手伝って」と言えなかったり、悲しいことがあっても平気そうに振る舞ったりすることがあります。
そのような姿を見て、
「一人でできるから大丈夫なのかな?」
「もっと自分から頼ってほしいな」
と感じることもあるかもしれません。
しかし、外から見える姿だけで、その子の気持ちを決めつけることはできません。
大切なのは、助けを求めているかどうかだけでなく、表情や行動、周囲との関わり方なども含めて、その子の様子を丁寧に見ていくことです。
◆どんな支援ができる?
① 安心できる関係を積み重ねる
困ったときに助けを求めることが難しい子には、大人の方から様子を確認することも大切です。
「ここが難しそうかな?」
「一緒にやってみる?」
「手伝ってほしいときは教えてね」
など、子どもが助けを求めやすい声かけを工夫します。
すぐに頼ってくれるようにならなくても、焦らず、安心して関われる経験を積み重ねていきます。
② 小さな気持ちの変化を受け止める
気持ちを言葉にすることが難しい子もいます。
その場合は、表情や声の調子、行動の変化などにも目を向けます。
「ちょっと困っているように見えたけど、どうかな?」
「今は一人でやりたい?それとも一緒にする?」
と確認しながら、その子の気持ちや意思を尊重します。
大人が気持ちを決めつけず、本人が表現できる機会をつくることが大切です。
③ できたことを一緒に確認する
困ったときに「手伝って」と言えたことや、自分の気持ちを伝えられたことも大切な成長です。
「手伝ってって伝えられたね」
「自分の気持ちを教えてくれてありがとう」
と、具体的に伝えることで、自分の気持ちを表現する経験を支えます。
◆大切なのは、無理に心を開かせようとしないこと
子どもが自分から話さないとき、もっと気持ちを聞き出そうとしたくなることもあるかもしれません。
しかし、無理に話をさせたり、スキンシップを求めたりするのではなく、子どもが安心できる距離感を大切にすることも必要です。
一緒に遊ぶ、好きなことについて話す、必要なときにそっと手助けする。
そうした日々の関わりを通して、子どもが自分のペースで人との関係を築けるように支えていきます。
◆まとめ
反応性アタッチメント障害について知ることは、子どもの行動を一方的に判断せず、その背景を考えるきっかけになります。
人に頼らないように見える姿の背景には、さまざまな事情があるかもしれません。
大切なのは、すぐに変化を求めることではなく、安心できる関係を少しずつ積み重ねること。
子どもが困ったときに助けを求めたり、自分の気持ちを表現したりできるよう、一人ひとりのペースに合わせた支援を考えていきましょう。
放課後等デイサービス いろは・ハチドリ・リズム





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