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​代表の挨拶

みなさま、はじめまして。

熊谷 訓行(くまがい のりゆき)です。

『DOORS TO FREEDOM』にご興味を持っていただき、どうもありがとうございます。

今日までに続く道のりには、たくさんの思いや、葛藤がありました。

これから、どんな人間が、どんな思いで創業をするに至ったのか、

サイト上ではありますが、まずはそういった思い部分をお伝えさせていただけたらと思い、こうして、筆を取った次第です。

 

少し長くなりますが、もし、お付き合いいただけましたら幸いです。

​今日に至る道のり

あるクラスメイトとの出会い

私は、元気でヤンチャな子どもでした。幼少期は多くの友だちに囲まれ、それなりに充実していた日々を送っていたように思います。思い返せば、この頃から、「人と関わること」ということが好きでした。

 

中学生の時、ご家庭の意向で支援学級ではなく普通学級に在籍するクラスメイトと出会い、人生で初めてそういった存在と深く関わる経験をしました。彼の存在は当時の私の関心の多くを占め、なぜそのように気になるのか、自分でもわからないまま中学を卒業しました。

理想の教師を目指して

高校卒業後、大学に進学し、将来の仕事に活かせる学びをしたいと考えて教職課程を選びました。中学時代に出会った恩師のように、生徒一人ひとりの「人としての在り方」に関わる教師になりたいという思いがあったからです。

「支援」という世界との出会い

大学の授業で「ADHDやLD」に関する課題が出されたことをきっかけに、その世界に触れ「この世界をもっと知りたい」という強烈な思いが生まれました。人生で初めて、心から「学びたい」と感じた瞬間でした。

その勢いで、教職課程の先輩に「何か準備していることはありますか?」と聞くと、「ボランティアをしているよ」との返答。私はすぐに「一緒に行かせてください!」とお願いし、活動内容も知らないまま同行しました。

作業所での衝撃

初めてのボランティア先は作業所でした。何も知らなかった私は、そこで出会った方々の「心の美しさ」に圧倒されました。働いている方々がキラキラと輝いて見えたのです。

その帰り道、先輩に「他には何をされていますか?」と尋ねると、「支援学校にも行っている」とのこと。私はまたしても「ぜひ行かせてください!」と即答しました。

社会との距離感に感じた違和感

支援学校でのボランティアは、学びが深く、楽しい時間でした。そして、私は心の中で「この世界で生きよう」と決めました。

そんなある日、中学時代のクラスメイトのことをふと思い出しました。

「なぜあの頃、彼にあんなにも関心を抱いたのか」

ちょうど、「社会と交わることが困難な人たちが、いかに社会から遠ざけられているか」というテーマの課題に取り組んでいた頃で、当時のもやもやした感情が蘇ってきました。

「休みなんて楽しみじゃない」

ある日、支援学校の生徒に「明日のお休み、楽しみだね」と話しかけた時、返ってきたのは「全然楽しみじゃない。それより学校に来たい」という言葉でした。

理由を尋ねると「学校がないと友だちに会えないから」とのこと。

この言葉に大きな衝撃を受けました。彼らには「プライベートな時間の選択肢」が限られているのだと実感したのです。

 

「どうすれば彼らが充実したプライベートを送れるのか」

そう考えた時、「私がその場所を作ろう」と思い至りました。

理想と現実の狭間で

子どもたちにとって、楽しく自由なプライベートの場。そして、特性の有無に関わらず一緒に過ごせる場。

これが私の作りたい場所の核となりました。

最初は「政治家になろう」と考えましたが、大学の先生に「人生経験が足りない」と一蹴され断念。次に「教師としての専門性を高めよう」と大学院進学を考えるも、あっさり合格してしまい、その後の進路に悩みました。

方向性の再確認と決意

卒業間近、知人を通じて、まさに私のやりたいことを実現している方と出会い、「やはり、やりたい」という思いが再燃。学生という立場がもどかしく、現場での経験を積みたい一心で、大学院進学を取りやめました。

卒業論文では、「幼少期の多様な関わりが、偏見の有無を左右する」という研究結果を得て、より理想の施設づくりへの思いを強くしました。

創業までのキャリアと目指す未来

京都の支援学校で1年、その後大阪で5年、さらに京都で3年の教員経験を経て、創業に至りました。

数あるデイサービスの中で、私は「心のこもった施設」を作りたいという一心で創業を決意しました。子どもたちの居場所を本気で考えた、「ど真ん中」の施設を立ち上げたい。

そしていつか、支援の有無に関係なくすべての人が共存できる世界を目指しています。その第一歩として、私の小さな場所から発信を始めています。

サービス内容

 

①放課後デイサービスの開所

多様な特性を持つ子どもたちを、家庭・教育機関・医療機関と連携して受け入れています。地域の子どもたちも自然に集まり、一緒に過ごせる場所づくりを目指しています。

 

②旅行・ツアーサービス

1人での外出が難しい子どもたちが、安心して出かけられるように。支援のある子もない子も一緒に参加できるような、修学旅行やキャンプのようなツアーを展開していきます。

 

③就労継続支援サービス

支援が必要な子どもたちが成長後も繋がり続けられる場所をつくります。仲間と一緒に働きながら過ごせる、安心できる居場所を目指します。

 

④支援グッズの販売

海外から適切な補助器具や支援グッズを取り寄せ、日常生活での不便さを軽減できるような環境づくりをサポートしていきます。


 

ここまで長くお読みいただき、ありがとうございました。

自分の信念を言葉にすることには責任が伴いますが、ここに書いたことは、すべて偽りのない、私の歩んできた道と貫きたい思いです。

今後、もし直接お会いできる機会があれば、ぜひお話しできることを楽しみにしています。

「ボーダレスで、ワンワールドな世界」の実現へ向けて、全力で挑んでまいります。

 

どうぞ今後とも、私の活動をよろしくお願いいたします。

 

2020年7月吉日 熊谷 訓行

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