不器用さのある子には粗大運動を!
- dtfiroha

- 10月14日
- 読了時間: 2分
落ち着きがなかったり、不器用だったり、行動が乱暴に見えたり・・・
そういった子どもの姿には、もしかすると「感覚統合」が上手くいってない背景があるのかもしれません。
感覚統合とは様々な感覚を整理し、適切に反応したり、身体を上手く動かしたりする力です。大きく身体を動かす粗大運動を取り入れた遊びで子どもの感覚統合を促し、よりよい育ちに繋げていきましょう。
上手く走れない 落ち着きがない よく物や人にぶつかる 姿勢よく座れない
感覚統合理論で捉える子どもの発達
感覚統合とは、目や耳、皮膚などから入ってくる様々な感覚情報を脳で正しく整理し、適切に反応する力のこと。私たちが何か行動をするときには、情報をうまく「交通整理」するようなこの働きが欠かせません。
例えば、まっすぐ歩くには、頭の傾きや重力を感じながら、筋肉や関節の動きを調節してバランスをとっています。また、目で進行方向を確認して歩くルートを調整します。こうした感覚情報が脳で処理され、全身の筋肉に指令が送られることで、スムーズに歩けるのです。この力が育っていないと、動きがぎこちない、ぶつかりやすい、乱暴に見えるなど、様々な場面でつまずきが生じてしまいます。
感覚のインプットが必要
感覚統合を発達させるには、まず感覚を脳に届けることつまり「インプット」の機会、回数、多様さが不可欠です。脳には、感覚を受け取る神経と、運動を指令する神経がありますが、まずは感覚がしっかり脳に届くことが、脳が発達する第一歩になります。この感覚のインプットは、子どもが主体的に体をたっぷり使ってあそぶ経験で得られます。ところが現代の子どもたちは、スマートフォンやゲームなど、あまり体を動かさないあそびをすることが増え、感覚統合の発達に必要なインブットの機会が減りました。視覚や聴覚の刺激は日常的にたくさん得られても、触覚、固有覚(筋肉や関節の動きを感じる感覚)、前庭覚(重力や傾きを感じる感覚)といった、体を通じて得られる感覚への刺激が不足しがちです。
楽しい活動が脳の発達を促す
感覚統合の発達には、あそびが欠かせません。特に、「楽しい!」 「やってみたい!」という気持ちが芽生えると、子どもは自ら進んでチャレンジし、様々な感覚刺激を積極的に受け取るようになります。「チャレンジ→試行錯誤できた!」という体験をくり返すなかで、感覚統合はより効果的に発達していくのです。
次回、粗大運動とは!効果的な粗大運動をのせたいと思います。
放課後等デイサービスいろは・ハチドリ・リズム





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