学ぼう!ソーシャルスキル!
- dtfiroha

- 9月9日
- 読了時間: 3分
お友だちと円滑な関係を築くために必要な「ソーシャルスキル」とは何でしょうか?
【発達のイメージ】
発達には順番があり、ピラミッドの様に積みあがっていくイメージです。
ソーシャルスキルは発達段階の上層部分
【普段意識することのない人間関係を円滑に営み、維持する力】
他者と良好な関係を築き、関係を維持しながら、円滑な社会生活を送ること。それに役だつさまざまな技能を「ソーシャルスキル」といいます。他者から受け入れられる行動、人とのかかわりの中で好ましい結果が得られ、好ましくない結果を回避できる行動、社会的に妥当性もある行動などと定義されており、たとえば、「あいさつをする」「お礼を言う」などです。
では、ソーシャルスキルを発揮するために必要なものとは何でしょうか。
それは、①適切な社会的行動についての知識(状況に応じたふさわしい行動がわかる)、② 実行する力(ふさわしい行動を起こせる)、➂フィードバック機能(自分の行動を振り返れる)の3つです。
たとえば、「プレゼントを受け取る」という状況を想定してみましょう。①物をもらったらお礼を言うことを知っている。②実際に 「ありがとう」と言える。③相手の反応から「笑顔で言えばもっとよかったかも」などと行動を振り返れる。これが、ソーシャルスキルが身についている状態です。多くの人が自然と発揮しているように見えるソーシャルスキルは、実はこのように、さまざまな要素が総合的に作用し合いながら成り立つものなのです。
ソーシャルスキルの未熟さの背景に、発達の未熟さがある。
ソーシャルスキルは生まれつき備わっているものではなく、乳幼児期から周囲のふるまいを見たり、 適切な行動を教えてもらったりすることで学び、さらに自分がそれを活用することで磨かれます。発達に特性のある子どもの場合、他者への興味・関心の薄さから、まわりを見て自然に学ぶことが難しく、衝動性からの不適切なふるまいや、自閉スペクトラム症(ASD) の特性のひとつである社会性の課題があることも影響し、人とのかかわりに困難さを抱える場合があります。また、発達は下図のように積み上がりますが、発達に特性のある子どもは「感覚」や「ボディイメージ」など「土台」が未熟で、 上層にあるソーシャルスキルに課題が生じるとも考えられます。
あそびを通して「感覚」と「ボディイメージ」を育もう!
発達の土台となる「感覚」と「ボディイメージ」をあそびを通して育むことで、自分を知り、友だちを知り、 友だちと円滑にかかわる力につながります。
やりとりやコミュニケーションが含まれるあそびも経験してみましよう。「どうぞ」「ありがとう」などシンプルなやりとりでも、何回も経験することで普段の生活の中でも使えるようになります。
このようなあそびで「友だちとかかわって楽しかった」という経験を積み重ねることで、やがてソーシャルスキルが育まれるのです。
放課後等デイサービスいろは・ハチドリ・リズム





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