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子どもがパニックになった時

  • 執筆者の写真: info0106894
    info0106894
  • 4月25日
  • 読了時間: 2分

大人がどれだけ予測や準備を重ねていても、子どもは突発的な出来事によりパニック状態に陥ることがあります。その際には、激しく泣き続けたり、周囲の人を叩くなど、いわゆる「問題行動」と呼ばれる反応が見られることも少なくありません。

このような状況において、大人が「静かにして」「落ち着いて」といった声かけを行っても、多くの場合、効果的とは言えません。まず必要なのは、子どもを刺激の多い状況から遠ざけ、落ち着ける環境へ移すことです。気持ちが落ち着いてからでないと、子どもは大人の言葉を受け取ることが難しく、かえって混乱が長引く可能性もあります。

以下に、対応の基本手順をまとめます。


① まずは刺激から遠ざける

パニック時には、聴覚・視覚・触覚などを通して入ってくる外部刺激が、子どもにとってさらなる混乱を招くことがあります。そのため、まずはできるだけ刺激の少ない環境へ誘導しましょう。

  • 声かけは最小限にし、穏やかな動きで静かな空間へ促します。

  • 人目につきにくい落ち着いた場所に移動できると、子どもが安心して自分を取り戻しやすくなります。

  • 状況によっては、無理に移動させようとせず、**その場で座らせる(床にお尻をつけさせる)**だけでも一時的に力が抜け、落ち着きのきっかけとなることがあります。


② 落ち着くまで焦らず“待つ”

静かな環境に移動した後、大人が取るべき対応は「待つこと」です。

  • パニック状態のまま言葉をかけても、子どもには伝わりません。

  • 無理に会話を始めると、状況が再燃してしまう場合もあります。

子どもの呼吸や身体の緊張の様子を見ながら、十分に気持ちが落ち着いたと判断できるまで**言葉ではなく“存在で寄り添う”**姿勢を心がけましょう。たとえ子どもが「もう話せる」と言ったとしても、身体がまだ緊張している様子であれば、さらに数分落ち着いた時間を取ることが望ましいです。


【まとめ】

パニック時の対応では、「言葉」よりもまず「環境」と「待つ姿勢」が最優先です。子どもの心が乱れている時には、正論や説得ではなく、安心できる空間と、無言の見守りこそが何よりの支えとなります。

 
 
 

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