ルール・約束がわかる、守れる伝え方
- dtfiroha
- 13 分前
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子どもたちが新しい環境に入る新年度。ルール・約束を自然に守ることで、みんなが
安心して楽しく生活を送れるようになるといいですね。大人の押しつけにならず、子ども自身が無理なくルール・約束を守れるようになるにはどうすればよいでしょうか。
ルール・約束を守れないのはなぜか?
集中力が続かない・ 注意力がない
落ち着きがない、注意が続かないなどの特性がある子どもの場合、ルール・ 約束を聞いてもすぐに忘れてしまったり、目の前のことに気を取られて行動をコントロールできなかったりします。本人は守っているつもりでも、行動が伴わないケースもあります。
衝動性がある・感情コントロールが苦手
自分の行動や感情を抑えることが苦手な衝動性の強い子どもは、ルール・約束を知っていても、無意識だったり、耐えきれずに、それに反した行動をとってしまうことがあります。友だちとけんかになったとき、条件反射のようにパッと手が出て友だちを叩いてしまったり、怒りを抑えられなかったりします。
ことばの理解が難しい
ことばの説明だけでは、活動のイメージがわかなかったり、耳で聞いたことばの理解が難しい子どもがいます。視覚ツールなどを用いて丁寧に伝え、理解を助けることが大切です
ルール・約束は「押しつける」ではなく「くり返し」で身についていく
ルール・約束を守るのが苦手な理由がある
ルールを破ったり、なかなか約束が守れなかったりする子どもがいます。どう対応すべきか困る人もいると思いますが、困っているのは支援者ではなく子どもです。発達に課題のある子どもには、その特性に、ルール・約束を守るのが苦手な理由があるのです。たとえば、集中力が続かず、「静かに座る」約束を守れない。ことばの理解が難しいために、「順番」の意味がわからず割り込んでしまう。衝動性が強く、「走ってはいけない」とわかっていても走り出してしまう、といったケースです。支援者はこのような特性が背景にあることを理解して、ルール・ 約束を子どもに「守らせる」ものではなく、「くり返しながら少しずつ身につけていく」ものとして捉え直しましょう。
「守ってよかった」をくり返していく
大切なのは、子どもが「守ってよかった」と実感できることです。 ルール・約束の必要性は、子どもにとってすぐに理解できるものばかりではありません。守ったら、 「友だちと楽しく過ごせた」 「安心して活動に参加できた」という経験を積み重ねていき、くり返しのなかで身についていくものなのです。
ルールは楽しく肯定的に伝える
ルール・約束は楽しさとともに身についていく
ルールは、子どもが居心地よく過ごすためのもの。「ここで過ごしたい」と思える場所でなければ、子どもはルールを守ろうという気持ちになれません。そのため、子どもが気のすむまであそべる環境を整えたうえで、ルールを守る必要があると体感できるように伝えていくことが大切です。
肯定的でわかりやすいことばを使い、守れたときには楽しいあそびや子どもの好きなものをごほうびに取り入れます。子どもが「守ってよかった」と思えるように心掛けましょう。
伝え方のポイント
否定ではなく肯定で伝える
「○○をしない」と否定語で言われても、ではどうすればよいのか、子どもはわかりません。「廊下を走らない」ではなく「歩く」など、望ましいふるまいを具体的にことばにして伝えます。
楽しめるツールを用いて伝える
子どもが楽しい気持ちでルール・約束を理解できるように、絵本やゲームなどのあそびを通して伝えます。 子どもの好きなものやキャラクターなどを利用したり、ごほうびを用意してもよいでしょう
スモールステップで伝えていく
複数の工程や、流れのある決まりは、 小さなステップに区切って伝えましよう。子どもがあと少しでできる目標に分けて、少しずつ達成できるようにし、「できた!」「守れた」という成功体験を積み重ねていきます。
肯定的でわかりやすいことばを使い、守れたときには楽しいあそびや子どもの好きなものをごほうびに取り入れます。子どもが「守ってよかった」と思えるように心掛けましょう。」
放課後等デイサービスいろは・ハチドリ・リズム
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